介護をする時に必要となってくる介護費用が介護用品や福祉用具の購入代金である。例えば、歩行するのが難しい高齢者がいる家庭では、車椅子といった福祉用具が必要になってくるだろう。車椅子は普通に購入すると数千円から数万円する高価なものであり、チルト機能付きの車椅子やリクライニング型の車椅子では10万円を超えるような商品も多い。介護をする時には介護サービスを利用する他に、そのような福祉用具の購入代金も考えなければならないことは介護者にとって痛い問題だ。
そこで積極的に活用すべきなのが介護保険だ。介護保険は介護サービスを受ける時に使えるだけではなく、福祉用具を購入したりレンタルする時や住宅改修の一部で使うことが可能。車椅子なら介護保険を使って車椅子のレンタルサービスを利用すると、実質月額数百円から利用できる。車椅子を一括で購入するとそれは大きな負担になるが、レンタルサービスで少額ずつ支払う形にすれば負担を減らすことが可能である。また、レンタルなら高齢者の体の状態が良くなって、車椅子が不要になったらレンタル契約を解除して引き取ってもらえる。
レンタルではなく購入の時に介護保険を使いたい場合、利用限度額はあるが、介護保険ではポータブルトイレや入浴補助用具等が安く購入できる。介護保険が使える高齢者が居るなら、介護保険を使って購入しないのは損をすることになるため、福祉用具を購入する時には保険が使える商品かどうか確認することが重要だ。